
抜群のバットコントロールを誇るMLB屈指の巧打のショート
・2025年成績
139試合 .311 18HR 94打点 4盗塁 OPS.840 DRS-12 fWAR3.8 rWAR3.5



パワナンバー:10900 71445 48351

MLB通算打率.299、274HRを記録したスラッガー、ダンテ・ビシェットを父に持ち、広角にヒットを放つ抜群のバットコントロールを武器にMLB有数の巧打のショートとして活躍し続けている2世ショート。
2016年にドラフト2巡目(全体66位)でブルージェイズから指名されプロ入り。オフにはWBC予選にブラジル代表として参加している。
2019年7月にメジャーデビューを果たすと46試合ながら打率.311、11HR、OPS.930と好成績を残しショートのレギュラーの座を掴むと、2021年は打率.298、29HR、102打点、25盗塁を記録、2022年は打率.290、24HR、93打点、13盗塁を記録し2年連続でア・リーグの最多安打を獲得。
しかし近年は負傷離脱が増え、2024年は3度のふくらはぎの怪我により81試合の出場に留まった。
2025年は139試合で打率.311、18HR、94打点、OPS.840とバッティングで大きく貢献した一方、守備では膝の負傷の影響もあってかOAA -13、DRS-12とMLBワーストクラスの数値に。9月に膝を痛めてレギュラーシーズンを終えると、復帰したワールドシリーズではMLBでは初となるセカンドとして出場。運命の第7戦では大谷翔平からHRを放つなど7試合で打率.348、1HR、6打点、OPS.923と活躍したがワールドシリーズ制覇にはあと一歩届かなかった。
ブラジル人の母を持つ事からブラジル代表として国際大会へ出場する権利を持っており、25年4月に兄のダンテ・ビシェットJr.*3と共にWBCへブラジル代表としての参加を発表している。またブラジルは日系人の存在もあり親日国という事もあってか、子供の頃はMLBではなくNPBでプロになる事を夢見ていたとか。
査定
・弾道2
Launch Angle 8.2、GB/FB 1.52
・走力 E48
Sprint Speed 26.1(MLB下位21%)。19年には28.4(上位18%)、21年には28.0(上位26%)を記録するなどスピードも武器だったが以降は低下傾向に。25年は26.1と下位レベルにまで低下してしまった。
・守備力 E45
25年は1139.0イニングでOAA-13(MLB下位1%)、DRS-12を記録。OAAとDRSに加えFielding Run Value -10全てショートの選手として最下位となり、怪我から復帰したワールドシリーズではMVPでは守った事がないセカンドで起用された。
・チャンスB
得点圏打率.381
・ケガしにくさE、回復C
24年はふくらはぎを3度痛めた事もあり81試合の出場に留まった。25年は6月末に膝を痛め数試合割譲、9月にも再び膝を痛めて離脱しレギュラーシーズンを終えている。
・走塁E
三塁打1本、Extra Bases Taken Runs*4 -1
・アベレージヒッター
抜群のバットコントロールを誇り21年&22年に最多安打を獲得、MLB通算打率も.294と高い。
・プルヒッター、流し打ち

全18HRの内10HRが引っ張り(Pull)方向の一方、HR以外(特にシングルヒット)は全方向に放たれている。いかにもビシェットらしいスプレーチャートに。
・固め打ち
1試合3安打以上 16回
・粘り打ち
K%(三振率)14.5%(MLB上位15%)。三振も少なく、2ストライク時打率.253と追い込まれてもヒットを放つ。
・インコースヒッター


先中18HRの内10が内角(ボール球含む)を打った物で、ゾーン内の打率も高い。
・対変化球○
全18HRの内11HRが変化球を打った物。またRun Valueもシンカー(ツーシーム)、スライダー、チェンジアップ、カーブで+5を記録するなど、どの球種も上手く対応している。
・満塁男
満塁時打率.500(10打数5安打)、OPS1.055
・悪球打ち

Chase% 35.2%(MLB下位12%)、O-Contact%(ゾーンがあるコンタクト率)65.0%、また全181安打の内37安打(20.4%)がゾーン外のボールを打った物だった。
・併殺
併殺17
・積極打法
ブルージェイズでのチームメイト、アーニー・クレメント程の早打ちでは無いが積極的なアプローチを見せ、Z-Swing%(ゾーン内スイング率)は71.3%を記録している。
ひとこと

今回はリクエストを頂いたブルージェイズのボー・ビシェット(2025ver.)でした!
現在はFAとなり市場でも注目を集めているビシェット。依然ショートとして見込まれている一方、ショートに主力選手を抱える球団はセカンドorサードとして関心を示していると報じられており起用法も含めてビシェットの今後に注目です!
国籍もブラジルにしたかったのですが、ブラジルが搭載されていなかったのでボー・タカハシ(元西武)にならって国籍はその他にしました。そろそろ国籍の選択肢を増やして欲しいところ…
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*1:全スイングの内のSquared-Upの割合。Squared-Upとはバットスピードと投球の球速から求められる打球速度の理論上の最大値に対して、実際の打球速度がどれほど近かったか、どれだけ効率よく打球速度に変換できたかを示す指標。理論上の最大値(100%)を記録するのはバットの芯で捉えた場合のみで、芯から離れれば離れる程数字(%)は低くなり、80%以上を記録するとSquared-Upとしてカウントされる。
*2:ヒットになりやすいとされる8〜32°の打球角度を記録した打球の割合
*3:マイナーと独立リーグで9年プレーした後に引退していたが、トレーニングを重ねてWBC予選に出場、主力としてブラジルの予選突破に貢献した
*4:Statcastの盗塁を除いた走塁での貢献度を測る指標。Advanceは進塁を稼いだ数、Thrown Outは走塁死の数、Holdsは進塁をためらった事により失った得点の数がそれぞれ反映される。Advanceは0が最低でプラスが大きい程良く、Thrown OutとHoldsは0が最高でマイナスが大きいほど悪いという事になり、Advance、Thrown Out、Holdsの合計でExtra Bases Taken Runsが算出される。
















































































































































