
WBCにも参戦、5ツールを兼ね備える若きスーパーショート
・2025年成績
157試合 .295 23HR 88打点 38盗塁 OPS.852 DRS+3 fWAR8.0 rWAR7.1 184安打 二塁打47本
(太字はリーグ最高、斜体はMLB最高)
・2025年タイトルなど
AL MVP投票4位、シルバースラッガー、ゴールドグラブ、プラチナグラブ、オールMLB1stチーム、オールスター



パワナンバー:10700 61449 31269

MLB通算142勝を記録したボビー・ウィットを父に持ち、「30-30」を2度達成しているパワーとスピードに24年に首位打者を獲得したコンタクト能力、強肩を活かした守備もトップクラスというサラブレッドな5ツールプレイヤー。
2022年の開幕戦でメジャーデビューを果たすと、そのままショートのレギュラーに定着しルーキーながら20HR&30盗塁を記録。
2023年には30HR、49盗塁を記録し自身初&ロイヤルズ史上初の「30-30」達成。2024年2月にロイヤルズ史上最高額となる11年総額2億8770万ドルで契約を延長すると、シーズンでは打率.332、32HR、31盗塁、OPS.977を記録し2年連続での「30-30」達成に加え首位打者も獲得、更にシルバースラッガーとゴールドグラブを受賞しMVP投票では満票で2位に選出されている。
2025年は157試合で打率.295、23HR、38盗塁、OPS.852を記録。バッティングではやや成績を落としたが、守備ではMLB1位タイとなるOAA*2 +24を記録しシルバースラッガーとゴールドグラブに加えてプラチナグラブも受賞。若くして走攻守全てでトップクラスの貢献度を誇るMLB屈指のショートとしての地位を確立している。
前述の通りMLBで通算142勝を挙げたボビー・ウィットを父に持ち、3人の姉の夫は全員MLBでのプレー経験を持っている(次姉の夫は元西武のザック・ニール、三姉の夫は元オリックスのコーディ・トーマス)など絵に描いた様な野球一家で生まれ育っている。
査定
・弾道4
Launch Angle 15.2、GB/FB 0.87、Air%*3 62.6%
・パワー A81
パワー系の指標は全て平均を大きく上回っており、特にAvg Exit Velocit(平均打球速度)はMLB10位とトップクラス。23年に30HR、24年には32HRを記録していただけに、個人的に25年の23HRは意外だった。
・走力 S98
Sprint Speed 30.2(MLB2位)。デビュー以降毎シーズン30.0オーバーを記録し、Sprint SpeedランキングでもTop3にランクインし続けている現役屈指のスピードスター。
・肩力 A87
Arm Strength 87.6(MLB上位28%)、ポジション補正も込みでA87に。
・守備力 A82、積極守備
25年はショートで1340.0イニングを守りOAA +24(MLB1位タイ)、DRS+3を記録。ルーキーイヤーはOAA-11、DRS-18と守備面で大きな課題を抱えていたが年々改善され、24年&25年と連続でゴールドグラブを受賞するなど大きな成長を遂げた。
・チャンスC
得点圏打率.322
・対左投手C
対右打率.287、対左打率.328
・ケガしにくさB、回復B
22年のデビュー以降4年連続で規定打席到達&150試合以上に出場し続けており耐久性も◎。ショートという負担の大きいポジションである事を考えると尚更凄い。
・盗塁C、積極盗塁
盗塁成功率.809、Basestealing Runs +3。通算成功率は.775とやや低くなり、元々の走力の高さも考慮してCに。
・走塁B、積極走塁
三塁打6本、Extra Bases Taken Runs*4 +5
・送球C
25年の10エラーの内訳は送球エラーが4、捕球エラーが6。通算でも53エラーの内送球エラーは19(35.8%)とスローイングも安定している。
・プルヒッター

全23HRの内14HRが引っ張り方向(Pull)への物
・粘り打ち
2ストライク時打率.248、K% 18.2%(MLB上位33%)
・インコースヒッター

25年のコース別打率ではゾーン内のインコース打率が全て.350以上を記録。
・対変化球○
Batting Run Value +28の内訳はフォーシームが+4、シンカー(ツーシーム)が-2とほぼ変化球(カッター含む)で稼いでいる。
ひとこと

今回はリクエストを頂いたロイヤルズのボビー・ウィットJr.(2025ver.)でした!
Bobby Witt Jr. is back for Team USA in the 2026 #WorldBaseballClassic! pic.twitter.com/Wgiqt9p2Qa
— MLB (@MLB) 2025年6月26日
実は2023年のWBCに参加していたウィットJr.ですが、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ポール・スキーンズ(パイレーツ)に続いてシーズン中の6月に2026年WBCでのアメリカ代表への参加を発表。前回大会はショートのバックアップという立場でしたが、今回は恐らくショートのレギュラーとして主力での活躍が期待されています。
現時点ではアメリカ代表の内野はウィットJr.以外が未定という事もあり、果たして誰がウィットJr.と二遊間でコンビを組むのかなども含めメンバー選考から見どころ満載です!
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*1:全スイングの内のSquared-Upの割合。Squared-Upとはバットスピードと投球の球速から求められる打球速度の理論上の最大値に対して、実際の打球速度がどれほど近かったか、どれだけ効率よく打球速度に変換できたかを示す指標。理論上の最大値(100%)を記録するのはバットの芯で捉えた場合のみで、芯から離れれば離れる程数字(%)は低くなり、80%以上を記録するとSquared-Upとしてカウントされる。
*2:Out Above Average。平均よりどれだけアウトを増やしたor減らしたかを表すStatcast独自の指標。イメージとしてはDRSが総合的な守備面での貢献度を測るのに対し、OAAはより守備範囲にフォーカスしている。打球性質の違いから内野手と外野手では算出方法が異なり、キャッチャーは対象外。
*3:一言で言えばゴロ(GB)以外の打球の割合。FB%(フライ率)+LD%(ラインドライブ率)+PU%(ポップアップ率)で算出される。
*4:Statcastの盗塁を除いた走塁での貢献度を測る指標。Advanceは進塁を稼いだ数、Thrown Outは走塁死の数、Holdsは進塁をためらった事により失った得点の数がそれぞれ反映される。Advanceは0が最低でプラスが大きい程良く、Thrown OutとHoldsは0が最高でマイナスが大きいほど悪いという事になり、Advance、Thrown Out、Holdsの合計でExtra Bases Taken Runsが算出される。