
シンカーを取り入れて覚醒したアストロズの新たなエース
・2025年成績
31試合 185.1イニング 12勝9敗 防御率2.43 奪三振206 WHIP1.03 fWAR4.6 rWAR6.1
・2025年タイトルなど
ALサイ・ヤング賞投票3位、オールスター、オールMLB2ndチーム




パワナンバー:10700 61438 15950


デトロイト出身のデトロイト育ち、かつてタイガースで活躍したジャスティン・バーランダーとそっくりなフォームで「Nextバーランダー」として期待を集め、遂にブレイクを果たしたアストロズの新エース。
2019年にドラフト5巡目(全体166位)でアストロズから指名されプロ入り。
2022年9月にメジャーデビューを果たすと以降メジャーに定着。2023年は31試合(29先発)で防御率5.09と苦しんだが、2024年5月からシンカーを取り入れると才能が開花。前半戦の防御率は4.39に対し、後半戦は2.26と圧倒的な数字を残した。
2025年は開幕から安定したピッチングを見せ5月には復活したジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)と超ハイレベルな投手戦を披露、6月には月間最優秀投手に選出、自身初のオールスターゲーム選出などブレイクを果たし、最終的に31先発で185.1イニングを投げ12勝9敗、防御率2.43、206奪三振を記録。前半戦、後半戦共に防御率2.43と抜群の安定感を見せ、オフにはサイ・ヤング賞投票で3位にランクイン、オールMLB2ndチームにも選出されるなどエースとしてアストロズを牽引したシーズンとなった。
Hunter Brown vs. (his idol) Justin Verlander, Mechanics. pic.twitter.com/x8AKa1Q90C
— Rob Friedman (@PitchingNinja) 2022年9月6日
デトロイト出身で高校も大学もミシガン州内という事から、恐らく物心ついた時期にタイガースでのバーランダーの活躍を見ておりバーランダーへの憧れを公言している。フォームもバーランダーそっくり。
査定
・球速 160km/h
25年の最速はフォーシームで計測した99.8マイル(160.6キロ)
・コントロール C64
BB/9(与四球率)2.77、死球7、暴投0
・スタミナ A80
31先発で185.1イニング、平均投球回5.98、完投1
・ツーシームファスト
シンカー(ツーシーム)。投球割合22.1%、被打率.265。球速の近いフォーシームを活かしつつ、Exit Velocity(打球速度)78.6マイルと詰まらせて弱いコンタクトを誘発させRun Value +9を記録。
デビューから24年4月までに投じたのは1球のみだったが、24年5月から投げ始めるとそれに比例するかの様に防御率が改善。24年4月は防御率9.78と苦しんだが5月は3.42に、後半戦は2.26とエース級の数字にまで改善されている。
・カットボール1
カッター。投球割合5.5%、被打率.200。24年の16.5%から大きく投球割合が低下。被長打率.511という事もありRun Valueは-3となった。
・ドロップカーブ5
ナックルカーブ。投球割合17.9%、被打率.150。平均83.5マイル(134.4キロ)とカーブとしては速めの球速で縦に曲がり、Launch Angle -1とゴロを量産しつつWhiff% 39.2%と決め球としても機能。Run Valueも+9を記録している。
・Hシンカー3
チェンジアップ。投球割合12.0%、被打率.186。投球の9割以上が左打者相手という対左用の球種。平均88.2マイル(142.0キロ)なのでHシンカーで代用。
・打たれ強さB
LOB%(残塁率)82.0%
・ケガしにくさC、回復C

デビューを果たした22年9月以降目立った離脱は無く、Fox Sportsの負傷歴ページを見てもまさかのデータ無し。先発ながらこれは地味に凄い。
・ノビB
フォーシーム被打率.182、Whiff% 28.8%、SwStr% 10.8%
・クイックE
185.1イニングで被盗塁20、CS%(盗塁阻止率)28.6。CS%は悪くないが、1塁にランナーが居ても足を上げているのでEに。
・キレ◯
変化球(カッター、ナックルカーブ、チェンジアップ)合計被打率.170
・奪三振
K/9(奪三振率)10.00
・球持ち
Extension*1 6.7(MLB上位28%)
・球速安定
フォーシーム平均球速96.6マイル(155.5キロ)
・要所○
High Leverage被打率.185
・ゴロピッチャー
GB% 48.1%(MLB上位24%)、GB/FB 1.48
ひとこと

今回はリクエストを頂いたアストロズのハンター・ブラウン(2025ver.)でした!
アストロズの先発ローテはブラウンが独り立ちした一方、長らくエースとして活躍したフランバー・バルデスがFAとなり、スペンサー・アリゲッティとクリスチャン・ハビエアは負傷からの復帰明けで未知数な状態。バーランダーとの再会にも前向きだとか…?
実は丁度この記事を投稿しようと思っていたタイミングでリクエストを頂いたので助かりました笑
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*1:球持ち。具体的にはどれだけプレートから前でボールをリリースしたかを表す数値。単位はフィート(ft)・インチ(in)。