
2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したMLB現役最強サウスポー
・2025年成績
31試合 195.1イニング 13勝6敗 防御率2.21 奪三振241 WHIP0.89 fWAR6.6 rWAR6.5 与四球率1.52 K/BB7.30
(太字はリーグ最高、斜体はMLB最高)
・2025年タイトルなど
ALサイ・ヤング賞、最優秀防御率、オールスター、オールMLB1stチーム




パワナンバー:10100 01497 83262


最速165キロを超える質の高いフォーシームとシンカー、時折カット気味の変化を見せるという難攻不落のチェンジアップを武器に圧倒的なピッチングを見せ2年連続でのサイ・ヤング賞受賞を成し遂げた現役最強のサウスポー。
2018年にドラフト9巡目(全体255位)でタイガースから指名されプロ入り。
2020年8月にメジャーデビューを果たすと2021年から先発ローテに定着したが、2022年8月に左手の屈筋腱の手術を受け2023年7月まで離脱。復帰後は19先発で防御率2.80、WHIP0.90と好投を見せ、2024年以降は安定してハイパフォーマンスを披露。
2024年は31先発で192.0イニングを投げ18勝4敗、防御率2.39、228奪三振で投手3冠を達成し満票でサイ・ヤング賞を受賞。
2025年も圧倒的な投球を見せ続け31先発で195.1イニングを投げ13勝6敗、防御率2.21、241奪三振を記録。自身初の完封をマダックスで達成、更に自己最速の165キロを計測するなど絶対的エースとして優勝争いを繰り広げたタイガースを牽引し、2年連続で最優秀防御率に輝きサイ・ヤング賞も受賞した。
査定
・球速 165km/h
25年の最速はフォーシームで計測した102.6マイル(165.1キロ)。これはキャリア最速。
・コントロール A85
BB/9(与四球率)1.52、死球5、暴投3
・スタミナ A84、回復B
31先発で195.1イニング、平均投球回6.30、完投1、完封1
・ツーシームファスト
シンカー(ツーシーム)。投球割合23.7%、被打率.284。
・スライダー3
スライダー。投球割合12.5%、被打率.208。
・カーブ1
ナックルカーブ。投球割合2.8%、被打率.167(被打数12)。79球中78球が右打者に投じられた。ナックルカーブだが平均81.2マイル(130.7キロ)と最速との球速差が大きめなのでカーブで再現。
・チェンジアップ6 (オリジナル変化球)

チェンジアップ。投球割合31.4%、被打率.154。
Whiff% 46.8%、ハードヒット率27.8%と圧倒的な数値を残しRun Value +25を記録するなどスクーバルのピッチングを大きく支えている。緩急○が発動する様にシンカーをベースにしたオリジナル変化球で再現。
24年シーズン開幕前に公開されたピッチングニンジャのインタビューでは、チェンジアップの変化と進化、握りなどについて語っている。
スクーバルは元々Pronation(腕を内側に捻る動作)を利用してチェンジアップを投げていたが、Spination(腕を外側に捻る動作)が得意なスクーバルには合っていなかったそう。しかしリハビリ中のアドバイスがきっかけで2023年からプロネーションを辞めてシーム・シフト・ウェイク(縫い目による変化)によるチェンジアップを投げる様になり、制球が安定した事で自信を持って投げられる様になったとか。またカット気味に投げる事から時折意図せずカット回転が掛かる事があるとも。
スクーバルは「 結局のところ、プロネーションをやめて自然な外旋に任せ、後は「物理」に任せたら良い方向に進んだ」と語っている。
・対ピンチC
被打率.199、得点圏被打率.167
・打たれ強さC
LOB%(残塁率)80.6%
・ノビB
フォーシーム被打率.193、Whiff% 28.5%、SwStr% 14.6%
・クイックB
195.1イニングで被盗塁3、CS%(盗塁阻止率)57.1%
・キレ◯
変化球(スライダー、ナックルカーブ、チェンジアップ)合計被打率.164
・奪三振
K/9(奪三振率)11.10
・リリース○
チェンジアップのリリースについては「強く投げれば投げるほど速球に見え、だから速球と同じくらいかそれ以上に攻撃的に投げられる(腕を振れる)」と語っている。
・低め◯


安定した制球力もスクーバルの武器の一つで、とくにチェンジアップは徹底して右打者のアウトロー、左打者の膝元へ集められている。またカウントに応じて少し低めにずらしているとの事。
・緩急◯
フォーシームとシンカーという2種類の速球、そして最大の武器であるチェンジアップを中心に組み立てる。本人も「ストライクゾーンに投げまくると、球速差や変化で自然と空振りやChaseを奪える」と語っている。
・力配分
5月25日のガーディアンズ戦でキャリア初の完封をマダックスで達成。更にその試合最後の投球となった94球目に自己最速となる102.6マイル(165.1キロ)を記録している。
・対ランナー×
ランナー1塁時被打率.288(被打数104)、1.3塁時被打率.100(被打数10)
・調子安定
25年は31先発でQS21回(QS率 67.7%)を記録。24年も31先発でQS22回(QS率 71.0%)と非常に安定している事もあり調子安定を採用。
・守備力 D57、捕球 E49、送球F
25年は195.1イニングでDRS+3、rPM+2、1エラー、守備率.952を記録。ただ通算守備率は.921と今ひとつ、また通算8エラー全てが送球エラーなので送球Fに。
ひとこと
キックチェンジを習得したドジャースのエメット・シーアンの記事でも最後に触れましたが、スクーバルのチェンジアップの進化を見ても自分に合った球種や投げ方の重要性を改めて感じさせられます。
Pronation(内旋)とSpination(外旋)という言葉の浸透や、それに伴ってシーム・シフト・ウェイクやキックチェンジがトレンドになりつつある事からもこうした考え方は更に広まっていくのではないでしょうか。
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