charlewisのパワプロ再現選手(とその他)ブログ

自作したパワプロ再現選手の紹介・公開を中心に、F1などその他の趣味について綴ります。

ブレイク・トライネン(2024) Blake Treinen パワプロ再現選手

大怪我から復活した頼れる“ブーメランボーラー”

・2024年成績

50試合 46.2イニング 7勝3敗 16ホールド 1セーブ 防御率1.93 56奪三振 WHIP0.94 fWAR1.0 rWAR1.4

パワナンバー10400 50639 72237

トライネンの2024年Statcastパーセンタイルランキング

トライネンの2024年Movement Profile(投球変化量)

トライネンの2024年球種別Run Value

今回は、2022年に負った右肩の大怪我の手術から復活しドジャースの世界一に大きく貢献したブレイク・トライネンの2024年シーズンバージョンです。

2011年にドラフト7巡目(全体226位)でアスレチックスから指名されたトライネンは、2013年1月にトレードでナショナルズに移籍すると翌2014年にMLBデビュー。この頃は先発としても登板していました。

2017年7月にトレードでアスレチックスへ復帰すると2018年は68試合で38セーブ、防御率0.78という異次元の成績を残し、クローザーながらサイ・ヤング賞候補にも挙げられる程の活躍を見せます。

しかし翌年は数字を落としオフにノンテンダーFAとなると、12月にドジャースと契約。

2020年は60試合中27試合に登板し、ポストシーズンでは不調のジャンセンに変わってクローザーを務めるなどドジャースワールドシリーズ制覇に貢献し、オフに2年契約を結びます。

しかし2022年は5試合に登板した後に右肩を痛め長期離脱、11月に右肩関節唇と腱板の修復手術を受け2023年はシーズンを全休。

そして2024年は50試合で7勝3敗、防御率1.93と見事なカムバックを見せ、ポストシーズンではクローザーとして回跨ぎもこなして2ホールド3セーブでワールドシリーズ制覇に貢献。オフには36歳という年齢ながらドジャースと2年2200万ドルで再契約と評価の高さが伺えます。

youtu.be

トライネンと言えばまるでブーメランの様に大きく曲がるスイーパーのイメージですが、元々は100マイルを超える高速シンカーが持ち味の投手でした。

スイーパーを多投する様になったのはドジャース移籍後の2021年からで、現在は100マイルを超える事はありませんが、被打率.120のスイーパーと最速97マイルのシンカーのコンビネーションにより更に難攻不落の存在になったと言えるのではないでしょうか。

査定

・スラーブ6

スイーパー。Movement Profielで見るとトライネンのスイーパーはやや縦変化量が多く、Run Valueも+10だったのでスラーブ6に。実際に見ても物凄い曲がり落ち方をしている。

・シンカー4

通常ならツーシームファストで再現するところだが、メインの速球であるトライネンのシンカーはMovement Profileの通り平均よりも変化量が大きく、加えてフォーシームよりも速い(そもそもフォーシームが少ない)のでHシンカーをベースとしたオリジナル変化球で再現。

対ピンチA

被打率.193に対し、得点圏被打率は驚異の.058。ここぞの場面に強かった。

対左打者E

対右打者被打率が.174に対し、対左打者被打率は.218。スライダー(スイーパー)ピッチャーなので仕方ないところか。

打たれ強さB

LOB%(残塁率)は89.7%と出塁されても得点は許さなかった。

ケガしにくさE

2022年11月に右肩関節唇(大谷も左肩脱臼の際に損傷、手術を受けた)と腱板の損傷という選手生命が終わりかねない程の大怪我の手術を受け2023年は全休、2024年に見事なカムバックを見せた。

ノビF変化球中心

パワプロではオリックスのルイス・ペルドモの様にフォーシームを投げない「本物の」シンカーボーラーはノビG+ツーシームファスト、Hシンカーで再現されている。しかしノビGのツーシームは脅威ではなく、Hシンカーでは球速が遅すぎるので現在のパワプロではオリ変以外でシンカーボーラーを再現する事は出来ない。

パワプロ2024のペルドモ公式データ

トライネンもシンカーボーラーの部類に入る選手で24年のフォーシーム被打率は.250と悪くないが、投球割合は11.1%とかなり少なく、加えてシンカーをオリジナル変化球で再現した事もありフォーシームの投球割合を減らす意味でノビFと変化球中心に。ノビをどうするかはかなり悩みました…

クイックF

24年は46.2イニングで被盗塁8、21年は72.1イニングで被盗塁17

回復C

前述の大怪我をする前は2015年から2021年まで(短縮シーズンの2020年は除く)毎シーズン50登板以上(最少は2019年の57)とシーズンを通して登板していた。

キレ◯

スイーパー被打率.120、シンカー被打率.222、カッター被打率.375(被打数16)

奪三振

奪三振率10.80

リリース◯

ロブ・フリードマン氏の動画の様に、スイーパーとシンカーは似た軌道からこれだけ左右に分かれる。

この2つの球種であれだけの左右の幅を使える事になり、右打者は内角のシンカーを意識すれば外角のスイーパーには到底届かず、外角のスイーパーを意識して踏み込めば内角のシンカーをヒットにするのは困難を極める。まさにインポッシブル。

勝ち運

24年は50登板で7勝と援護に恵まれた。

回またぎ◯

レギュラーシーズンではイニングが登板数を下回ったが、ポストシーズンでは9試合で12.1イニングを投げ2ホールド3セーブ、防御率2.19と大活躍。ブルペンデーを作らざるを得ない程先発の駒不足で苦しんでいたドジャースの世界一に大きく貢献した。

対ランナー×

24年はランナー1塁の場面で被打率.450、被長打率.700

・守備力 E41

24年のDRSは-2とイニング数が少ないとはいえ良くなく、通算DRSも-8とフィールディングは悪めか。

送球E、捕球 F38

24年は1失策(送球エラー)ながらも守備率は.833、通算でも8失策(捕球エラー3、送球エラー5)、守備率.931

ひとこと

トライネンも僕のお気に入りの選手の1人です。シンカーもスイーパーもあんな曲がり方をする投手は初めて見たかもしれません。

因みにトライネンの調子のバロメーターは、スイーパーでストライクを取れるかどうかです。調子が悪い時はスイーパーが曲がり過ぎてストライクゾーン内に収まりません。笑

ただ本当にそれくらいトライネンのスイーパーはめちゃくちゃ曲がります。

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